10年前に出会った教え子がインターハイ決勝へ|神戸まで応援に行った理由

10年前、年長さんだった教え子がインターハイ決勝の舞台へ
8月2日。
神戸で開催された全国高等学校総合体育大会(インターハイ)の体操競技決勝を観戦してきました。
今回、神戸まで足を運んだ理由があります。
それは、10年以上前に出会った教え子が、この舞台に立ったからです。
2014年。
私が茨城県つくば市にある「TAISO LAND」で指導を始めた頃、一人の年長さんと出会いました。
飯村大和くん。
当時から運動能力が高く、何より体操を楽しむ姿がとても印象的でした。
「この子は、環境と良い指導者に恵まれたら、もっと高い舞台まで行けるかもしれない。」
そんな期待を抱いたことを、今でも鮮明に覚えています。
3年間指導する中で、小さな大会では何度もメダルを獲得し、一緒に新聞の取材を受けたこともありました。

※当時の記事です
私にとっても、コーチとして初めて経験することばかりで、とても思い出深い時間でした。
その後、私は別のクラブへ移り、大和くんも新たな環境で成長を続けました。
途中、ご家族が大きな災害の影響を受け、とても苦しい時期もあったと聞いています。
それでも体操を続け、自分の夢に向かって努力を積み重ねてきました。
茨城県代表として関東大会や全国大会へ出場し、着実に力をつけていく姿を、離れた場所からずっと応援していました。
そして今年。
茨城県予選を見に行き、大和くんが見事に優勝。
インターハイへの切符を手にしました。
さらに8月1日の夜、
「決勝に残れそうです。」
という連絡が届きました。
翌日の演技開始は朝9時15分。
電車を調べると、翌朝に出発していては間に合いません。
その場で高速バス、新幹線、ホテルを手配し、その日のうちに新大阪へ向かいました。
翌朝その足で神戸へ向かい。
会場で大和くんのお母さんや妹さんと合流し、最初の種目から最後まで応援しました。
そして感じたのは、
「来て本当に良かった。」
その一言です。
インターハイは、私にとって初めて生で観戦する全国大会でした。
会場には独特の空気があります。
誰かに言われて拍手をするのではありません。
選手たちが積み重ねてきた努力、本気の表情、一つひとつの演技。
その姿に、自然と拍手が生まれ、自然と応援したくなる。
本気で挑戦する人には、人の心を動かす力がある。
そんなことを改めて感じました。
実は、大和くんは私が「体操を心から楽しみながら指導していた時代」の最後の教え子でもあります。
その後、別の環境で強く結果を求める厳しい指導の中、自分自身が体操を好きでいられなくなり、一度競技から離れました。
だからこそ、今回こうして大和くんがインターハイの舞台で演技する姿を見ることには、私自身にとって特別な意味がありました。
あの日、年長だった子が、全国のトップ選手たちと同じ舞台に立っている。
その姿を見ながら、指導者としての初心を思い出させてもらいました。
そして改めて感じたのは、
子どもの可能性は、本当に計り知れないということです。
その可能性を信じ続けること。
挑戦を支え続けること。
それが、私たち指導者の役割なのだと思います。
Metamove Gymでも、
結果だけではなく、
「挑戦することが楽しい」
そう思える子どもたちを、一人でも多く育てていきたい。
そんな気持ちを、今回の神戸で改めて強くしました。
大和。
インターハイ出場、本当におめでとう。
そして、たくさんの感動をありがとう。
これからの活躍も、心から応援しています。

